パプリカで作る旨みたっぷりの調味料 塩マッサの作り方とサンプルレシピ
最近偶然ネットで見つけた「マッサ」という調味料。
パプリカ(巨大赤ピーマン)を塩漬けにした、言ってみれば「うまみたっぷりの塩」なんですが、これを使って色々料理を作ってみたら、とにかく色々なにかと美味い!
ちょっとこれすっげぇ気に入って感動したのであります。
上記の本には、パプリカを塩漬けにした「塩マッサ」と、砂糖と一緒に煮詰めたジャムのような「甘マッサ」という2種類の調味料の作り方が掲載されていました。
今回作ったのは、いわゆる「塩の代わりに使えばだいたい何でも美味しくなる」塩マッサ。
塩マッサの材料
使用した材料は以下の通りです。
- 赤パプリカ:2個(1個150g程度。赤パプリカが一番栄養価が高いらしい)
- 粗塩:大さじ4
使うのはこんだけ。パプリカは1個150円くらいするような高級品ですが、それをものともしないレベルの素晴らしく美味い調味料です。
塩は、工場で作った「精製塩」ではなく、伯方の塩、みたいな天然系の粗塩の方が出来上がりは美味しくなります。
塩マッサの作り方
まずはパプリカの下ごしらえ。パプリカは縦に4つに切って、種を取って洗う
パプリカを大きめのボウルなどに入れ、そこに塩を入れて手で一生懸命擦り込む
ここで、しばらく「寝かせ時間」パプリカを入れた容器をラップで包んで
上に重しを乗せて、冷蔵庫に約1週間寝かせます(1週間とかクソ大変だけど、今でももう一回作ろうと思うレベルで美味い)
寝かせるのは1週間ですが、1日後か2日後に一度ラップを外して、全体をかき混ぜてやると良いそうです。
1週間後には、こんないっぱいパプリカから水分が出てきます
で、これを1個1個水分を拭き取って
バットなどに並べて24時間程度日当たりのいいところで乾燥させる(これもすっげぇ大変な感じするけど、でもやっぱりそれだけ手間かけた価値あったと思えるレベルで美味しくなりました)
乾燥が終わったパプリカがこれ。いい感じにシワシワ
で、これをミキサーで粒が残る程度にかき混ぜて塩マッサの完成
ガラス瓶などにできるだけ隙間なく詰め込んで、表面にオリーブオイルをかけて(空気に触れて腐敗するのを防ぐ)完成。
塩マッサを使って作った料理
ちなみに、この「塩マッサ」を使って、今までにこんな料理を作りました。(詳細なレシピはおいおい追加する予定)
塩豆腐にトマトと塩マッサを乗っけただけのシンプルなやつ
鶏ご飯という、パエリアみたいなやつ(これ意外に簡単で感動)
鶏団子に塩マッサを練り込んだ肉団子コーンスープ
オリーブオイルベースに、酒と塩マッサだけでシンプルに炒めた豚肉と、その残り汁で焼いたナス
こな吹き芋を塩マッサであえてパセリを散らしたもの
塩マッサは想像を超えた激うま調味料だった
正直、最初はもうブログ的になんか目新しい調味料を見つけて、勢いで作ってみた、程度のものでした。
実際、作ってる最中は、手間暇こそ少ないものの、冷蔵庫の中ででかい器が邪魔だったりとか、パプリカ自体がわりと高かったりして「もっかい作るとかないだろうなぁ」って思ってました。
が、何個か料理作ってみたら、とにかくあらゆる料理が美味くなって激ハマり。
どれもこれも、塩マッサを入れるだけで、ちょっと本格的な海外の料理っぽい味になってくれて、今まで家で作った事ないようなレベルのごはんが完成するんです。
これなら、めんどくさくてももう一回作るわ、って言い切れるすんばらしい調味料。
多分、瓶詰め塩マッサが調味料として売ってたら、1500円くらい出してもいいかな、ってレベル。
実際の材料費は500円以下で済むこと考えたら、一度は作ってみて損はしないレベルのものだと思います。